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約1か月ぶりにBちゃんからメールがきた。

”ヒデちゃん、久しぶり!今電話大丈夫?”

返信するとすぐさま電話が鳴った。

ヒデちゃん久しぶりだね!元気だった?

うん、まあ変わらずかな!

実は1か月ほど前、めずらしくBちゃんから店に来てほしいとメールがあったのだ。

そこそこ長い付き合いであるBちゃんが、そんなことをメールしてきたことに

私は少々驚いた。相当切羽つまっていたのだろう。。だが私はそれを断った。

先月はかなり切羽詰まっていたみたいだけど?

ヒデちゃんは全然店に来てくれないね!(笑)

(Bちゃんは凛としていて色っぽい女性だ。エッチしたくないわけじゃない。

だが私は彼女を知りすぎてしまった。仲良くなりすぎてエッチする気になれないのだ。)

うん(笑)Bちゃんにお金払って抱くなんて、もうできない。

Bちゃんは俺にとって大切な友人だから。


そう真面目に話した。するとBちゃんは、

え~っ、私にお金使ってよぉ~!(笑)、、ヒデちゃん、ありがと。。

そう言ってBちゃんは少しおどけてみせた。

で、もしかして今の店を辞めて他へ移ろうとしてるの?

あっわかったぁ?実はそうなんだよね。どうしようかなぁ、と思ってさぁ。

それから結局、互いの近況報告的な会話になった。そして、

ヒデちゃん、私もう体力的にキツイ(泣)辞めたいなぁ。。

でもあと5年は頑張らないといけないかなぁ。。


と独り言のようにつぶやいた。

毎日コンスタントに稼ぎたいのはわかるけどさ、一日一日を気張りすぎてるんじゃない?

そうだね、、ヒデちゃんありがと。。そういえば桜見たぁ?

Bちゃんとの話は尽きない。

ヒデちゃんと話してると気持ちが楽になるんだよね、いっぱい喋っちゃってごめんね!

そう言ってBちゃんは電話をきった。気付けば30分ほどが経っていた。


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私が出会った風俗嬢の中で、
一番奇妙な関係!?になったBちゃん。
店には1年半以上行ってないにも関わらず、
相変わらず彼女は頻繁に電話をくれる。

「ヒデちゃん、今何してんの?」

「私今度、〇〇という店に移ったんだけどさ、」

「あのさ〇〇を買いたいんだけど、どこがいいかな?」

「〇〇って週刊誌から今度、取材を受けるんだけど、、」

「今日ついたお客さんがね、、」

など、
とにかく仕事の合間や終わりに電話をくれる。
時に電話は1時間を超えることすらある。
お互いの事をほぼ知り尽くしているから、
真面目な事から下ネタまでなんでも会話になる。

「ヒデちゃん、たまにはお店に会いに来てよ(笑)」

「店に来させて俺をどうするつもりですか?(笑)」

「どうしてほしいのぉ!?言ってみてよ~!(笑)」

こんな感じの時、彼女は私のボケを期待しているのだ。
散々ふざけた会話を続けると彼女は満足したように、

「ヒデちゃん、和んだよ。ありがとね、おやすみ。」

たいていはそう言って電話を切る。詳細は書けませんが、
仕事やプライベートの悩みを話してくることも、もちろんあります。
風俗嬢に対して、

”たかが風俗嬢のくせに”

的な事を風俗嬢に言ったり、掲示板などに書いたりする客がいますが、、
私自身はそういう事に対しては否定するつもりはありません。
ただ、、本人が望まなくとも或る日、そういう選択をせざるを得なくなり
腹をくくって風俗の世界で頑張っている女性もたくさんいることは
認めていただきたいなと思います。

結婚し子宝に恵まれ、幸せな日々が続くと思っていた。
だが旦那がいつからかギャンブルに溺れ、、
夫婦生活にも限界、、子供を連れて離婚。

女手ひとつで衣食住を確保しなくてはならない。。

男ですら、再就職が困難なのに、
30代の女性が満足に生活できるほどの賃金を得られる職に就くのは
さらに困難を極める。

若い風俗嬢は足を洗える可能性はまだある。
だけどシングルマザーの人は足を洗いたくても
生活に追われ、、風俗をあがることが困難になる。

こういう彼女達を救えるのは、
金持ちで、他人の子供を迎え入れることのできる心の器がある

ホワイトナイト

である。だがそんな男はそうそういない。
そのような現実も彼女は受け入れている。
本当に覚悟を決めて、風俗の世界で稼いでいる。
どれだけ嫌な客が来ようとも、彼女は笑顔で接客する。

以前、彼女が毎日のように出勤しまくっていた時期があった。
とにかく仕事に必死という感じ。
私にもほとんど連絡もなく、たまに連絡があっても
バカ話するような余裕もない。。
私は彼女を心配してはいたのですが時々
言葉をかけてもどこか“うわの空”という感じでした。
そんな日々が続いて1か月ほどすぎたある夜、
彼女から電話がきました。

「ヒデちゃん、、、」

「どうした?」

「もう私、、死にたい。」

そう言われた瞬間、私は情けないことに泣いていました。
同情ではなく、親友を失ってしまうのではないか?
という悲しみに近い感情がそこにはありました。
私は彼女をありったけの言葉で説得しました。
どのくらいの時間説得したか定かではないですが、
彼女は落ち着きを取り戻しつつありました。

「万が一、また今日のような気持ちになったら、、
死ぬ前に必ず俺に電話して。。
自分の気持ちに嘘つかずに“死にたい”と言って。
俺が全力で阻止してやるから(笑)」


「ヒデちゃん。。。」

というようなことも過去に1度だけありました。
今の彼女は時に心も体も休ませることも必要だと実感したようで、
“死にたい”と口にすることはなくなりました。

「ヒデちゃん誕生日いつだっけ?」

「〇月だって何度も言ってるじゃん!(笑)」

「あっそうだったっけ?〇月じゃなかった?(笑)」

「もう何月でもいいからさ、何かくれよ(笑)」

そんな下らない会話ができている関係が私的には微笑ましいのです。


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その後の私とBちゃんの関係はさらに微妙な変化をして、、

”本当の友達に限りなく近い関係”

になりました。今でも付き合いは続いています。


Bちゃんと私。まさに ”風俗嬢と客 ”でした、最初は。
Bちゃんはいつも凛としている女性でした。
”時間きっちりというタイプ ”
タイマーがなったら即終了。
時折見せる笑顔は素敵でしたが、客に媚びない女性。
隙のない仕事は仕事と割り切って働いている空気が
全身から滲み出ていました。

なぜ仲良くなれたのか?

それは、

真剣に友達になりたいという気持ちをメールや電話、またはお店で
彼女に真面目に、押し付けがましくない程度に伝えました。

そして、
(他の記事と矛盾しますが。。)
店に行っても会話だけして帰る事もありました。

彼女から何か質問されたりした時も、
軽い相談を受けた時も、
風俗の仕事の悩みの相談をされた時も、
頼られた時は常に紳士に対応していました。
こういう時につい、

”じゃあ食事でもしながら話聞くよ?”

というような言葉が出そうになるものですが、
彼女を誘い出すような発言、行動もしませんでした。
一言で言えば、

”彼女から求められた以外の事はしない”

という感じでしょうか。
これを繰り返しているうちに少しずつ彼女から信頼されるようになりました。
彼女と何でもぶっちゃけて話せるようになった頃、こう聞いたことがあります。

「なんで俺と仲良くなってくれたの?」

すると彼女は、

「私は基本的にお客さんの事は絶対信用しない。過去に嫌な経験もしたし。
優しいお客さんはたくさんいるけど何か企んでいそうで怖い。
優しいフリして結局、店の外で会うように誘ってきたりする人がほとんど。
そういう客ばかりで疲れる。
だけどヒデちゃんはそういう事しなかったからね。
高いお金払ってきてるのに、話だけでいいと言って本当に話だけで帰るし(笑)
だからと言って恩着せがましくないし。
優しいフリして自分の欲求を満たしたいだけじゃん、ってお客さんばっかりだけど、
ヒデちゃんの言葉を聞いてると私の事を真剣に考えてくれてると思える
言葉ばかりだったから。だんだん信用できるようになったのかな。。」


とまあBちゃんとの出会いはこんな感じです。。
長文駄文、失礼しました。



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「ヒデちゃん今日何してんの?夜会わない?」

これまでに何度か彼女の方から、お誘いされた事はあったのですが
具体的にいつ、という誘いではなかったこともあり、
私は誘われる度に、受け流してばかりいたのですが。。

私は彼女が具体的に”今日会おう”と言ってきたことに
内心驚きつつも、

「いいよ。場所はどの辺がいい?」

と言葉をかえしました。
するとBちゃんは、

「そんなに時間があるわけでもないからさ。
ヒデちゃん、これからウチまで来れる?」

私はまたまた内心驚きつつも、

「いいよ。〇〇駅のとこだよね?」


そして車でBちゃんが住む最寄駅へ。
到着した旨をメール。数分後、
彼女はスッピンで私の前に現れました。

「ヒデちゃん来てくれてありがと。お茶する時間ある?」

二人で駅近くの喫茶店へ。
これまで電話やメールなどはお互いかなりしていたものの、
直接会って話すのはなんだか不思議な気もしました。

恋愛、仕事、現在から将来の事まで話は尽きませんでした。
あっという間に2時間ほどが経過しBちゃんが、

「私そろそろ家戻るね。今日は来てくれてありがと。」

いつもは強気な彼女がなんだか女の子らしくて、
くすぐったい気持ちになりました。

「たくさん話ができて、楽しかったよ。じゃ帰ろうか。」

するとBちゃん、

「あのさヒデちゃんにこれ買ってきたんだけどさ、
良かったら使ってくれる?」

そういって私に手提げ袋を差し出してきました。

「えっ?何?いいの?ありがと。。」

彼女は私にかわいい食器をくれました。
食器の箱にはオルゴールが付いていました。
私が彼女にお礼を言いつつ食器を眺めていると、

「いつもヒデちゃんには愚痴や相談ばかりで、、いつもありがと。」

そして彼女を家まで送り、帰宅したのですが、

帰宅したと同時にBちゃんからメールが。

「今日はありがと。これからもよろしくね。」

源氏でない素の彼女がとても魅力的に映った一日でした。

― 続く ―




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Bちゃんから頂いたバレンタイン。
チョコ(500円ほど)と手作りのアクセサリー。
彼女とはお互いプライベートな話もかなりしていたのですが。。
私の事情を考え作ってくれたアクセサリーだったんですね。
いつも忙しい毎日を過ごしている彼女が時間を割いてくれた事に
気持ちが和み、なんだか感動してしまいました。

ホワイトデーはどうしよう?
この頃になると私とBちゃんの関係は少なくとも

“風俗嬢と客“

という枠を超えていました。
本当にお互い何でも話せるようになっていましたから。
私は悩んだ末、ホワイトデー当日のお返しを諦めました。
その理由としては、ふたつあります。

①店に行ってしまうと二人の関係が壊れてしまう気がした。

②ホワイトデーは彼女にとって稼ぎ時。

ということでホワイトデーは諦めたのです。

ホワイトデーを翌週に迎えたある日、Bちゃんから電話が。
たわいもない話からお互いのプラベな話まで、約1時間ほど会話。
この時、ホワイトデーのお返しはしないという旨を伝えると彼女は、

「ヒデちゃん、考えすぎじゃない?でもそう思ってくれるなんて
嬉しい、、けどなんか照れる、ありがと(笑)」

と明るく言葉を返してくれたので、少しホッとしました。
そして気づけばホワイトデーはあっという間に過ぎてしまい
4月を迎えていました。

4月の初旬、またBちゃんから電話が。
彼女はその日、店を休み買い物をしていたようでした。
15分ほど話をした時、Bちゃんがこう言いました。

「ヒデちゃん今日何してんの?夜会わない?」

これまでに何度か彼女の方から、お誘いされた事はあったのですが
具体的にいつ、という誘いではなかったこともあり、
私は誘われる度に、受け流してばかりいたのですが。。

― 続く―



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Author:ひで
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年齢:40代
職業:普通のリーマン

風俗嬢と客。
様々な人間模様がある。

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